現在、伊勢神宮では「イセヒカリ」という品種のお米を、神に捧げるお米(御神米)としています。
時はさかのぼること、平成元年。「イセヒカリ」という品種は突如として現れました。その現れた場所というのは伊勢神宮の水田でした。まるで神が地上に植えたかの様です。きっと宮司さん達もそう思ったのでしょう、このお米は10年近くの間、「門外不出」とされていました。
そんなドラマチックなお米ですが、話題性だけではなく品質もまた素晴らしいものでした。
米の美味しさを図る数値に「食味値」というものがありますが、「イセヒカリ」の数値は県の推奨品種基準を軽く超えています。
他にも様々な環境変化にも強く、「コシヒカリ」などと比べるとずっと栽培しやすい、という特徴を持っています。
「そんな良い事づくめのお米なら、みんな作っているんじゃないの?」と思うでしょう。ところが「イセヒカリ」は、お米屋さんなどではほとんど見る事が出来ないのです。
理由は、このお米が登録品種でも推奨品種でもない為です。その為、公的機関や農協による関与がありません。つまり、現在のところ、公の市場では流通する見通しがないお米なんです。
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↑ イセヒカリを管理した土屋安之さんです。
今年の驚異的な夏の暑さにも負けず、
丁寧に田の草取りをして育てました。
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